2009年4月19日に行われたワークショップ

今日はかねてよりの念願だったスタンレー・キングさんのワークショップに参加しました。キング氏はイギリス出身の建築家であり、教育者でもあります。現在ではもう引退なさっているのですが、どうも全然引退したような素振りがなく、現役のワーカホリックにしか見えません。長年の実績を買われ、何かとややこしい仕事を請け負っていらっしゃるようです。

キング氏は、建築家であり教育者でもあるというユニークな背景を活かし、都市計画における独自のプログラムを作り出しました。「コー・デザイン」(一緒にデザインする)というそのプログラムは、カナダ内外の都市計画プロジェクトにおいて非常に有効であるとして高く評価されています。

どのような内容かというと、都市計画の予定地が挙げられると、その場所に関係する人々をあらかじめ招いて、極めて肯定的な雰囲気の中で人々の声を聞いて集約する、というものです。このプロセスには小さな子供も含まれますし、コンピューターなどに馴染めないお年寄りでも気軽に参加できるよう、イラスト画の作成などすべてが手作業で行われます。

このワークショップについては近いうちにまた詳しくまとめようと思いますが、今日はとりあえず和やかで活発なワークショップの様子を簡単にご紹介します。

会場は地元の大学の一角にある建物。中庭が荒れているので、それをデザインしなおそう、というのがテーマです。近くには見事な桜の木がありました。
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お茶とコーヒーなどのサービスがあり、ランチにはピザも出て、さらにおやつの時間にはクッキーまで出てきました。でも、これで完全無料のワークショップなのでした。10時から5時まで。
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ワークショップでのルールが書いてありました。大きなポスターにでかでかと書いてあって、それが2枚も貼ってあります。内容はこういうことですが、人と人がコミュニケーションをとるうえでとても大切なことだと思います。キング氏との会話はいつのとても快適なのですが、それは彼自身がこれらのことを常に実行していらっしゃるからだと思います。
1.自分の意見だけを言いなさい。「私たちは」という言葉で自分に正当性を持たせようとするな、というようなことです。
2.解決策を出そうとしてはいけません。結果的な状態を描写してください。
3.人の意見を否定してはいけません。反対なら代替案を出しなさい。
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会場には、こんな大きな白い紙が貼ってありました。真ん中に水平の線が一本引かれ、太陽の移動を示す線が引かれています。
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会場のセットアップは、最初はこんなふうでした。
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中庭が新しく生まれ変わったところを想像して、一日にそこで自分がしていることや回りに感じる様子などを書いていきます。司会の人が人々に発言を促し、少しずつアイディアが集まり始めました。まもなく「はい!」「はい!」という感じであちこちから手が挙がるようになりました。
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中庭の現状はこんな感じ。巨大なゴミ箱がいくつも並んでいます。写真には撮りませんでしたが、空き缶を集める浮浪者の人が忙しく漁っていました。雑草は伸び放題、金属の手すりは折れ曲がり、芝生は半分泥、床のコンクリートはひび割れ、、、という有様です。
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たくさん出されたアイディアを5つに分類し、参加者はそれぞれ自分の関心に基づいてグループに分かれました。それぞれにグループに一人のアーティスト(建築家)がついて、みんなで中庭にでました。現場を見ながらさらにアイディアを出し合います。
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by ammolitering7 | 2013-01-23 03:23 | ワークショップ


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