ウェストバンクーバー図書館内のスペース

今回はウェストバンクーバーというバンクーバーの隣町で行われた図書館のデザインのためのワークショップをご紹介します。写真などはサイトをご覧ください。

このウェストバンクーバーという町はとにかくリッチなところで、カナダでも1、2を争うほど不動産の値段の高い住宅地だと聞いたことがあります。商店街には私の人生に必要も縁もなさそうな値段の高いお洒落な商品を売るお店が並び、たま~に行くと異世界を見る思いがします。そこにある図書館というのは、ずっと前に一度だけ行ったことがありますが、中に高級紅茶店の出店があったのだけ覚えています。

2012年の夏、図書館の若者向けスペースの改装のためのワークショップが行われ、翌年3月に改装されたスペースがオープンしました。出席者は市内の若者たちです。内容はいつものように、完成したスペースで自分は何をしていると思うか、というところから始めて、環境を詳しく想像してテーマ別に絵にしていく、というものでした。所要時間は4時間で、現地を実際に歩いて見てみることや、エコロジーに関する話し合いなども含まれました。

ワークショップで得られた結果は図書館が市民を対象に作成したアンケートの内容に反映されました。なお、この図書館では若者が図書館の活動に積極的に参加するような取り組みを行っていて、ワークショップはその一環として開かれたものです。

ワークショップで作られた絵はデザイナーが実際のスペースをデザインするときに資料として活用され、勉強するための明りがたくさんある、雑談などしてたむろする場所があるなど、いくつもの要素が実現しています。たむろするという言い方も変ですが、若者は特に用もなく群れてぶらぶらするのが好きなようで、カナダの町ではショッピングモールなどがその場所になっていることが多いようです。特にそういう場所がない郊外では暇を持て余した若者が公共の場の器物破損などの問題を起こしたりすることも多いです。でも、ウェストバンクーバーのリッチな若者たちはそもそも健全だし、豊かな自然の中の整った遊歩道で若者ばかりで楽しく散歩していたりもするし、優雅なものです。

そういうわけで、若者向けスペースは「公共の居間」として作られました。明りは調節でき、本は壁の本棚に並べられます。改装オープンのときには、市長さん、議員さんたち、図書館役員、ワークショップに参加した若者たち、そしてコ・デザインのスタッフも参加しました。

こちらはつい先週行われたお年寄り向けのスペースをデザインするためのワークショップです。写真はありますが、解説は特にありません。
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by ammolitering7 | 2015-08-13 01:55 | ワークショップ


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