リバービューワークショップ1

今日はけっこうたくさん雨が降っていましたが、そんな中をはるばる遠くまで出かけていきました。
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鉄道の建設工事が進んでいるコキットラムという郊外の町に行ったのです。バンクーバーにはあんまりたくさん鉄道がないので、増えると便利になっていいです。
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コキットラムのどこに行ったのかと言えばこちら、ダグラスカレッジという学校です。
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構内を歩き回ったわけではないのでよく分からないのですが、幾つもあるらしい建物の一つであるこちらの、、、
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中央ロビーのようなところが目的地です。さて、ここで、、、
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100人分ほどの椅子を並べるのが私の最初の仕事です。そう、何でもやって稼ぐのがポリシーの私は、今日は都市計画ワークショップの書記兼雑用係という仕事をしにやってきたのでした。
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ワークショップのテーマはこちら、半ば放棄された形になって久しい精神病院です。本来ならワークショップは現地の視察を含み、ワークショップそのものも現地がその近くで行われるのが普通なのですが、今回は安全性に問題があることから別会場で行われました。ワークショップの主催者は病院の所有者である州政府と住宅省、都市計画会社、および私がお手伝いしているCo-Designという組織です。

Co-Designというのはときどきこのブログにも出てくるイギリス人の建築家スタンレー・キングさんの非営利会社で、都市計画に関して市民の声をくみ上げることで開発を潤滑にすることを専門としています。今回の件では住民側と行政の対立に加えて原住民グループも積極的に利権を追及する姿勢を見せているため、助けてくれ~ということでCo-Designにお声がかかったのでした。大きな問題に対処するので、今回のワークショップには大御所のスタンレーさんに加えてCo-Designの百戦錬磨のベテランスタッフが大勢顔を揃えました。怒鳴り合いや殴り合いの大騒ぎになることもあるので90歳近いスタンレーさんは前線からは一応引退したはずなのですが、これだけ大きなプロジェクトとあってはやっぱりじっと黙って見ていることはできなかったのでしょう。

リバービューというこの病院は244エーカーという広大な敷地があります。エーカーで言われても分からん、と思って調べてみたら987 432.967 m2だそうですが、それでもやっぱり分かりません。要するにものすごく広いのです。この辺りは郊外で、1904年に病院ができたときには周囲に建物などもなく、早い話が町から遠く離れたところに精神病の患者を隔離して閉じ込めておいたわけです。あまりに隔絶していたので病院は自己完結している必要があり、敷地内に発電施設も作られました。農園も学校も郵便局もあったそうです。

病院ができてから90年くらいたった1990年代には、当時の政府の中に「精神病患者はもっと家庭的な環境で治療されるべきだ」という声が強まり、多くの患者がグループホームと呼ばれる小さな施設に移されました。それは別に良さそうな気もするのですが、実際には監視の目の行き届きにくい施設が住宅地の真ん中いたくさんできてしまったこと、スタッフの労働状況が悪くなって不規則な長時間労働が増えたことなど、いろいろ問題がありました。

そして何より、グループホームにも移れず、病院にも残れず、ただ単に道端に放り出された軽度の精神病患者が大量のホームレスとなり、行政にとってはホームレス対策で余計にお金と手間がかかる、という馬鹿げたことになってしまいました。冗談でしょう、と思うほどひどい政策ですが、本当なのです。

グループホームに入れられないほど重度の患者たちはそのまま病院に残され、その数は現在64名だそうです。ただ、今はそのうちの一人が脱走して行方不明になっているので、警察から警報が出されています。何というタイミング、と思います、ほんとに。でも、危険でワークショップが現地で開けない、というのは別にそれが原因ではなく、建物が老朽化していて安全性が確保されないためです。地震対策は全くできていないし、水漏れもしているし、コンクリート自体も風化してもろくなっているのです。
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人が住まなくなると建物は急速に生気を失うように見えます。
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なんとなく後味が悪くて嫌なのですが、この病院は閉鎖されてからホラー映画などの撮影に頻繁に利用されています。幽霊も出るそうなので、理想的かもしれませんけれど。
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病院のジオラマ。
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往時の精神病院。静かな森の中の壮麗な建物です。治療方法は古くて効果も薄かったかもしれませんが、こんな環境の中に患者を置くことそのものは悪くないのではないだろうかと思ったりします。
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会場にはこういうパネルが何十枚も用意されていました。行政が行う通常の公聴会では、こういう情報パネルがずらりと並んでいて市民がそれを見て意見書を書いて投書する、という形が多いようです。Co-Designが違っているのは、投書箱の代わりに生身の人間が話を聞いて、市民が心に描くものをその場で絵にしてくれることだと思います。
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会場の準備をします。話し合いのルールを書いた紙を張り出します。これはCo-designのワークショップのときのルールですが、どんな対話にでも当てはまることだと感じます。1、「私たち」ではなく「私」と言うこと。自分の意見はあくまで自分ひとりの意見であり、何人分もの価値があるように見せてはいけません。2、解決策を見出そうとしないこと。いろんな可能性を考慮する柔軟性があればこそ、最終的には最善の解決策も結果として生じるものと思います。3、他の人の意見を非難しないこと。その代わりに「自分はこれを望む」という別の意見を出すことで、考慮の枠が広がります。ワークショップでは人々が心に描いているものを紙の上に描き出しますが、「これをしている」は描けても「これをしていない」を描くことはできないのです。
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この大きな紙もワークショックを特徴付けるものです。弧を描いた線は一日の時間の流れを表していて、参加者は「理想的に出来上がった現地で、ある日あるとき、自分は何をしているか」というアイディアを出していきます。
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「秋祭り」など、一年一度だけのような特別な行事は「スペシャルイベント」として別に書き出します。
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人々が出したアイディアをこの紙に描いていきます。こういうパネルを用意するのも雑用係りの仕事です。
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アイディアをリストにして評価するための紙もあります。
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会場にはテレビも用意されていて、現地の事情を説明した短いビデオが繰り返し流れます。
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参加者の目となり手となるアーティストたちは実戦前の腕ごなしをしています。これは私の引越しの様子です。私が家や庭や門の様子を語り、アーティストがそれを描いていく、というものです。話を聞いて絵にするというのはなかなか難しいものです。
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ぼちぼち人が集まり始めました。熱心にパネルを読んでいます。今回登録した参加者は77名ですが、通りがかって参加した人もいたので、実際は100名前後というところでしょうか。このほかにも、招待されて参加した地元の偉い人たちなどもいました。
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# by ammolitering7 | 2014-09-28 13:57 | ワークショップ

ワークショップ記事

昨日、バンクーバー市役所で行われたコ・デザインのワークショップに参加してきました。写真サイトに記事を載せていますので、よろしかったらご覧ください。
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ワークショップ1
ワークショップ2
ワークショップ3


先日はスタンレーさんに原稿をお渡ししました。喜んでくださってとても嬉しかったです。
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# by ammolitering7 | 2013-07-01 01:50

注記表 (イラスト無し)

注記表(邦題はいずれも仮題)

1 ロバート・ソマー、「ソーシャル・デザイン」(ニュージャージー州エングルウッド・クリフス:プレンティスホール、1983年)111ページ
Robert Sommer, Social Design (Englewood Cliffs, New Jersey: Prentice Hall, 1983), 111.
2 ケネス・クラーク卿、「文明」(ロンドン:BBC、1969年)40ページ
Sir Kenneth Clark, Civilisation (London:British Broadcasting Corporation, 1969), 40.
3 フランク・アヴレイ・ウィルソン、「啓示としての芸術」(ニューヨーク:ユニバース・ブックス、1981年)235ページ
Frank Avray Wilson, Art as Revelation (New York: Universe Books, 1981), 235.
4 D.スピロ・コストフ編、「建築家」(ニューヨーク:オックスフォード大学出版、1977年)113ページ
D. Spiro Kostof, ed., The Architect (New York:Oxford University Press, 1977), 113.
5 ジョン・ラスキン、ジョーン・エヴァンズが選択・編集した「美の灯火」の中の「エジンバラ講義」(ロンドン:ファイドン出版、1959年)258ページ
John Ruskin, “Edinburgh Lectures”, in The Lamp of Beauty, selected and edited by Joan Evans (London: Phaidon Press, 1959), 258.
6 ウィリアム・モリス、「文明における建築の将来」(ロングマンズ・グリーン、ロンドン、1914年)22:119、120ページ
William Morris, The Prospects of Architecture in Civilization (Longmans Green, London, 1914), 22:119, 120.
7 アルヴィン・トフラー、「第三の波」(ニューヨーク:バンタム・ブックス、1981年)441ページ
Alvin Toffler, The Third Wave (New York: Bantam Books, 1981), 441.
8 コリン・ワードとアンソニー・フライソン、「ストリートワーク - 爆発する学校」(ロンドン:ラットレッジ&キーガン・ポール、1973年)26ページ
Colin Ward and Anthony Fryson, Streetwork – The Exploding School (London: Rutledge& Kegan Pall, 1973), 26.
9 リン・ニューマン・マクドウェル、「コミュニティーデザイン」1987年10月11日日曜日ザ・カルガリー・ヘラルド紙「サンデーマガジン」、20ページ
Lynn Neumann McDowell, “Community Design,” Calgary Herald, Sunday, 11 October 1987, Sunday Magazine, 20.
10 スタンレー・キングがバンクーバー公園レクレーション課の造園建築家キム・ムリンの言葉を引用。「学生たちがデザインするコミュニティー改善」(バンクーバー教育委員会、1978)77ページ
Stanley King quoting Kim Mullin, landscape architect for the Vancouver Board of Parks and Recreation, “Students Design Neighborhood Improvements” (Vancouver School Board, 1978), 77.
11 ボブ・シールズ、「ハイリバー・ワークショップが描く」1984年11月7日水曜日PE8ページ
Bob Shiels, “High River Workshop Draws,” Calgary Herald, Wednesday, 7 November 1984, sec. PE8
12 ポール・グッドマン、「新しい改革」(ニューヨーク:ランダムハウス、1970年)90ページ
Paul Goodman, New Reformation (New York:Random House, 1970), 90.
13 マクドウェル、「コミュニティーデザイン」22ページ
McDowell, “Community Design” 22.
14 同上、21ページ
Ibid., 21.
15 クリストファー・アレキサンダー他、「パタン・ランゲージ」(ニューヨーク:オックスフォード大学出版、1977年)
Christopher Alexander et al., A Pattern Language (New York: Oxford University Press, 1977)
16 フランク・ロイド・ライト、「有機的な建築:民主主義の建築」(マサチューセッツ州ケンブリッジ、MIT出版、1970年)5ページ
Frank Lloyd Wright, An Organic Architecture: The Architecture of Democracy (Cambridge, Massachusetts, MIT Press, 1970), 5.
17 シンクレア・ルイス、「メイン・ストリート」(ニューヨーク:P.F.コリエ&サンズ、1920年)425ページ
Sinclair Lewis, Main Street (New York: P. F. Collier & Son, 1920), 425.
18 ハッサン・ファシー、「居場所」マン・アライブ・シリーズ:カナダ放送協会フィルムストリップ
Hassan Fathy, Space to Be, Man Alive Series: Canadian Broadcasting Corporation filmstrip.
19 W.O.ミッチェル、「誰が風を見たか」(トロント:マクミラン、1976年)61ページ
W. O. Mitchell, Who Has Seen The Wind (Toronto: Macmillan, 1976), 61
20 ウィリアム・ワーズワース、「詩と散文」W.M.マーチャント選(ロンドン:ルパート・ハート=デイビス、1955年)534ページ
William Wordsworth, Poetry and Prose, selected by W. M. Merchant (London: Rupert Hart-Davis, 1955), 534.
21 ルース・レンデル、「偽る者あり、死ぬ者あり」(アローブックス、1974年)112ページ
Ruth Rendell, Some Lie and Some Die (Arrow Books, 1974), 112.
22 モーリス・ベセット、「ル・コルビュジエ :ル・コルビュジエ とは誰だったか」ロビン・デムボール訳(オハイオ州クリーブランド:ザ・ワールド・パブリッシング社、1968年)92ページ
Maurice Besset, “Le Corbusier: Who Was Le Corbusier,” trans. Robin Demball (Cleveland, Ohio: The World Publishing Co., 1968), 92.
23 クリストファー・アレキサンダー他「「パタン・ランゲージ」(ニューヨーク:オックスフォード大学出版、1977年)645ページ
Christopher Alexander et al., A Pattern Language (New York: Oxford University Press, 1977), 645.
24 ジョン・カウパー・ポウイス、「ウルフ・ソレント」(ペンギン・モダン・クラシックス、1961年)32ページ
John Cowper Powys, Wolf Solent (Penguin Modern Classics, 1961), 32.
25 ペルチョ・ポメス、「ガウディ」(ニューヨーク:チューダー)30ページ
Percho Pomes, Gaudi (New York: Tudor), 30.
26 ベセット、「 ル・コルビュジエ」95ページ
Besset, “ Le Corbusier,” 95.
27 ルドルフ・アルンハイム、「芸術と視覚的な知覚:創造的な目の心理学」33ページ
Rudolf Arnheim, Art & Visual Perception: A psychology of the creative eye, 33.
28 スタンレー・キング、「フォールスクリーク・イメージ調査」(バンクーバー:キング・グラフィックス社、1973年)17ページ
Stanley King, “False Creek Image Survey,” (Vancouver: King Graphics Ltd., 1973), 17.
29 Dr.ベティー・エドワーズ、「脳の右側で描け 」(ロサンゼルス:J.P.ターチャー社、1979年)38ページ
Dr. Betty Edwards, Drawing on the Right Hand Side of the Brain, (Los Angeles: J. P. Tarcher Inc., 1979), 38.
30 チン・ハオ、「筆の精神」坂西志保訳(東洋の英知シリーズ、1957年)
Ching Hao, The Spirit of the Brush, trans. Shio Sakanishi (Wisdom of the East Series, 1957).
31 ウィリアム・カービー・ロッカード、「建築への手法としての描画」(ニューヨーク:ヴァン・ノストランド・ラインホルド、1977年)。建築スケッチの手法に関する多数の書籍の一つ。
William Kirby Lockard, Drawing as a Means to Architecture (New York: Van Nostrand Reinhold, 1977). One of many texts available on architectural sketching techniques.
32 アーサー・L・グプティル、「ペンとインクで描く」スーザン・メイヤー編(ニューヨーク:ワトソン・グプティル出版、1976年)129ページ
Arthur L. Guptill, Rendering in Pen and Ink, ed. Susan Meyer (New York: Watson Guptill Publications, 1976), 129.
33 アルバータ州カルガリー市、ディーフェンベイカー高等学校の校長モイラ・ハガーティ氏からの手紙、1979年
Letter from Moira Hagerty, principal, John Diefenbaker Senior High School, Calgary, Alberta, 1979.
34 サンドラ・マーティン、『バービカンの主』、「エンプレス」(カナダ太平洋航空会社)1987年1月~2月号、22ページ
Sandra Martin, “Lord of Barbican,” Empress (Canadian Pacific Airlines Limited), January-February 1987, 22.
35 ピーター・バチェラーとデイビッド・ルイス編「活動する都市デザイン」(ノースカロライナ州ローリー:ノースカロライナ州立大学デザイン学部の学生出版、およびアメリカ建築家協会、1985年)29号、13ページ
Peter Batchelor and David Lewis, eds. Urban Design in Action (Raleigh N. C. Student Publication of the School of Design, North Carolina State University, and the American Institute of Architects, 1985), vol. 29, 13.
36 ニック・ウェイツ、『組合の強化』「建築概観」177号、1058番、1985年4月、60ページ
Nick Wates, “Co-op Consolidation,” The Architectural Review, vol, 177, no. 1058, April 1985, 60.
37 デイビッド・ストラウスとマイケル・ドイル、『ファシリテイターとしての建築家:新しい役割』「建築教育ジャーナル」31号、4番、1978年、15ページ
David Straus and Michael Doyle, “The Architect as Facilitator: A New Role,” Journal of Architectural Education, vol. 31, no. 4, 1978, 15.
38 ジョン・A・ニールソンとティモシー・G・キーホー、「コロンビアの住宅」RAICアップデート10号4番、1987年5月、5ページ
John A. Nielson and Timothy G. Kehoe, “Housing in Columbia,” The RAIC Update, vol. 10, no. 4, May 1987, 5.
39 ウェイツ、『組合の強化』58ページ
Wates, “Co-op Consolidation,” 58.
40 同上、60ページ
Ibid., 60.
41 バチェラーとルイス、「都市デザイン」12ページ
Batchelor and Lewis, Urban Design, 12.
42 ステファン・グラボウ、「クリストファー・アレキサンダー:建築における新しいパラダイムの探求」(ロンドン:オリエル出版、1983年)223ページ
Stephen Grabow, Christopher Alexander: The Search for a New Paradigm in Architecture (London: Oriel Press, 1983), 223.
43 ウェイツ、『組合の強化』60ページ
Wates, “Co-op Consolidation,” 60.
44 ピーター・ブチャナン、「コミュニティー」建築概観177号1058番、1985年、25ページ
Peter Buchanan, “Community,” The Architectural Review, vol. 177, no. 1058, April 1985, 25.
45 リチャード・ソング、『チャールズ・ムーアと彼の顧客たち:セント・マシューをデザインする』「チャールズ・ムーア:建物とプロジェクト1949年~1986年」、ユージーン・J・ジョンソン編(ニューヨーク:リッゾーリインターナショナル出版社、1986年)48ページ
Richard Song, “Charles Moore and His Clients: Designing St. Matthew's,” Charles Moore: Buildings and Projects 1949-1986, ed. Eugene J. Johnson (New York: Rizzoli International Publications Inc., 1986), 48.
46 ジム・バーンズ、『コミュニティー・コミュニケーションを理解する』「建築教育ジャーナル」31号、4番、1978年、7ページ
Jim Burns, “Understanding Community Communication,” Journal of Architectural Education, vol. 31, no. 4, 1978, 7.
47 ウェイツ、『組合の強化』60ページ
Wates, “Co-op Consolidation,” 60.
48 ジェローム・T・ダーラック『新しいコミュニティーのデザインにユーザー関与を図るための方法』「カナダの建築家」、1978年5月、49ページ
Jerome T. Durlak, “A Method of Involving Users in the Design of a New Community,” Canadian Architect, May 1978, 49.
49 ローレンス・ハルプリン、「RSVPサイクルズ」(ニューヨーク:ブラジリア、1970年)
Lawrence Halprin, RSVP Cycles (New York: Braziller, 1970).
50 ソング、「チャールズ・ムーア」、47~48ページ
Song, “Charles Moore,” 47-48.
51 バチェラーとルイス、「都市デザイン」、66ページ
Batchelor and Lewis, Urban Design, 66.
52 バリー・エヴァンズ、『コミュニティー・クロール:視点の参加』、「建築概観」177号、1058番、1985年4月、74ページ
Barrie Evans, “Community Kroll: Participation of Vision,” The Architectural Review, vol. 177, no. 1058, April 1985, 74.
53 リチャード・レイドとディーター・ハウザー、『民主的な建築に向けて』、「建築概観」177号、1060番、1985年6月、51~56ページ
Richard Reid and Dieter Hauser, “Towards a Democratic Architecture,” The Architectural Review, vol. 177, no. 1060, June 1985, 51-56.
54 ファシー、「居場所」
Fathey, Space to Be.
55 バチェラーとルイス、「都市デザイン」、89ページ
Batchelor and Lewis, Urban Design, 89.
56 アローストリート・アソシエーツ、『建築のもう一つの側面』、「進歩的な建築」、1976年12月、69ページ
Arrowstreet Associates, “Another Side of Architecture,” Progressive Architecture, December 1976, 69.
57 トニー・ギブソン、『案ずるより産むが易し』、「建築家ジャーナル」172号、31番、1980年7月30日、204~205ページ
Tony Gibson, “Sooner Done than Said”, Architect's Journal, vol. 172, no. 31, July 30, 1980, 204-205.
58 J・P・チャドウィック・フロイド、『市民参加のための手段としてのテレビ』、「都市デザイン・インターナショナル」3号、5番、1982年7月~8月、36ページ
J. P. Chadwick Floyd, “T.V. As a Tool for Citizen Involvement,” Urban Design International, Vol. 3, July-August 1982, 36.
59 カルガリーの南アルバータ州技術大学国際教育学科のマネージャー、ダグ・ホワイト氏からのメモ、1988年4月12日
Memo from Doug White, Manager, Department of International Education, Southern Alberta Institute of Technology, Calgary, 12 April 1988.
60 ポール・ラソー、「建築家とデザイナーのための視覚的な思考」(ニューヨーク:ヴァン・ノストランド・ラインホルド、1980年)
Paul Laseau, Graphic Thinking for Architects and Designers (New York: Van Nostrand Reinhold, 1980).
61 クリストファー・アレキサンダー他、「パタン・ランゲージ」(ニューヨーク:オックスフォード大学出版、1977年)
Christopher Alexander et al., A Pattern Language (New York: Oxford University Press, 1977).
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# by ammolitering7 | 2013-06-22 08:30 | 「コ・デザインの手法」

付録D (イラスト込み)

付録 D 遠近図上で奥行きを計算するためのスタンレー・キング式計算法
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 (図)この人物はおよそ60フィート(20メートル)離れている。
 この人物はおよそ30フィート(10メートル)離れている。(センチメートル、インチ)

スタンレー・キング式:
D1.ワークショップ画の中の人物の身長は、紙の平面からの距離を示す。

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D2.アーティストの目から24インチ離れた紙の上に描かれた高さ4インチの人物と距離(24インチ)の関係は、
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D3、D4.30フィート(10メートル)離れたところに立っている身長5フィート(150cm)の人物と距離(30フィート)の関係と比例する。

24インチ(66.67センチメートル)
4インチ (10.16センチメートル)
5フィート (1.5メートル)

24インチと4インチの比率は、30フィートと5フィートの比率と同じ。

24インチ/4インチ = 距離/5フィート したがって、 24インチx5フィート/4インチ =  距離
したがって、120インチ/4インチ = 30フィート

人物の距離をフィートで計算するには、人物の目の高さを120で割る。

メートル法では、66.67cm x 1.5m/10cm=100/10=10m

人物の距離をメートルで算出するには、人物の目の高さを100で割る。
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# by ammolitering7 | 2013-06-22 08:28 | 「コ・デザインの手法」

付録C (イラスト無し)

付録 C コ・デザインのワークショップのまとめ

「公共スペース」

1972年 BC州バンクーバー市、ロブソン広場。
ロブソン広場近辺およびバンクーバー地区のコミュニティーと学校が参加したワークショップ5回。
CBC(カナダ放送協会)とCTV(カナダテレビ)で全国放送された。NFB(カナダ映画省)が「チェアーズ・フォー・ラバーズ」と題する記録映画を作製した。
ワークショップの結果は建築家アーサー・エリックソン氏によって実現された。

1972年 BC州バンクーバー市、バラード入江の水辺。

コミュニティーと学校が参加したワークショップ5回。
結果は開発に取り入れられた。

1981年 アルバータ州カルガリー市、中心地の川岸。

コミュニティーと学校が参加したワークショップ8回。
大学や短大でワークショップを開いてアーティストと書記をリクルート。
ワークショップの結果はランドスケープの処置とレクレーション施設のプランニングに取り入れられた。

1981年 アルバータ州カルガリー市、カルガリー市民センターエリア。

コミュニティーと南アルバータ州技術学校の学生が参加したワークショップ3回と、テレビの電話ワークショップ。
結果は市役所の増設のための全国建築コンテストに使われた。

1985年 BC州ビクトリア市、ビクトリア湾。
コミュニティーとビクトリア大学が参加したワークショップ2回。
内港の水中翼船ターミナルのための提案。
結果はコミュニティー開発に取り入れられた。

「コミュニティー」
1972年 BC州ビクトリア市、ジェームズベイ。
コミュニティーが参加したワークショップ1回。
家族用住宅を維持する必要性を再確認するためにジェームズベイで開かれた。
結果はジェームズベイの都市計画に取り入れられた。

1973年 BC州バンクーバー市、フォールスクリーク南部住宅地。

コミュニティーが参加したワークショップ36回。
3ヶ月に渡る週末のワークショップとイメージ調査。
結果は建築家とランドスケープ建築家のチームによって実現された。

1974年 BC州バンクーバー市、フォールスクリーク住宅組合。

住民が参加したワークショップ3回、建築家たちとの議論に備えた。

1974年 BC州バンクーバー市、マウントプレザント地区。
コミュニティーが参加したワークショップ12回、および都心部郊外の未来に対する住民の希望を知るためのイメージ調査。
結果は市の都市計画に取り入れられた。

1975年 BC州バンクーバー市、フォールスクリーク公民館。
コミュニティーが参加したワークショップ1回。
グランビルアイランドの古い産業用建物の改装。
結果は建築家によって実現された。

1975年 BC州キャンベルリバー。

コミュニティーが参加したワークショップ1回。
ダウンタウン地区の歩行者と商業エリアに関する問題。
結果は町の都市計画に取り入れられた。

1976年 BC州バンクーバー市、フォールスクリーク小学校。
コミュニティーと生徒たちが参加したワークショップ1回。
結果は建築家によって実現された。

1976年 BC州バンクーバー市、フォールスクリークの子供の遊び場。

コミュニティーの子供たちと親たちが参加したワークショップ2回。
結果はバンクーバーの公園課によって実現された。

1976年 BC州セントラル・サアニッチ。
コミュニティーが参加したワークショップ1回。
田舎の価値観を維持しつつ町全体を開発する問題。
結果は土地の利用に関する条例に取り込まれた。

1977年 BC州ケズネル。
コミュニティーが参加したワークショップ1回。
レクレーションエリアと建物。
結果はコンセプトプランに取り込まれた。

1977年 BC州ナナイモ市。
コミュニティーが参加したワークショップ1回。
古いダウンタウンエリアのアップグレード。
結果は再開発計画に取り入れられた。

1977年 BC州バーナビー市、ウェスバーン公園。

コミュニティーと学校が参加したワークショップ2回。
子供たちと大人たちが壁画を描いて公民館の外壁を化粧直し。

1979年 アルバータ州カルガリー市、アールトン。
コミュニティーと学校が参加したワークショップ3回、および市全体のテレビでの電話ワークショップ。
軽高速交通機関の駅が導入された後で、家族用住宅を維持する、という問題。(この導入によって結果的に土地の価値が上がることになる。)
結果は地域再開発計画に取り入れられた。

1981年 アルバータ州カルガリー市、クレセントハイツ。
コミュニティーが参加したワークショップ1回。
新しい公民館のイメージ。
結果は建築家のデザインに取り入れられた。

1983年 アルバータ州カルガリー市、ヒルハースト・サニーサイド。
コミュニティーが参加したワークショップ1回。
軽高速交通機関が9a通りを通って地域を駄目にする恐れに関する問題。
結果は、ルートの変更はできなかったが、木々と家族用住宅は保存された。

1983年 アルバータ州カルガリー市ヒルハースト・サニーサイド・コミュニティースクール。

コミュニティーと生徒たちが参加したワークショップ2回。
ユーザーが必要とする活動を始めるコミュニティースクールのための認可。
結果として認可され、ワークショップの結果に基づいたプログラムがデザインされた。

1983年 アルバータ州バンフ、バンフレクレーションセンター。
町の計画課スタッフとのワークショップ2回。
コミュニティーの人々がレクレーション施設を望んでいること、さらにフランク・ロイド・ライトのパビリオンの再建の可能性に関する問題。(同パビリオンはカナダで数少ないライトの記念建造物の一つだったが、1930年代に破壊された。)
結果は、それらの施設のためのコミュニティー計画の統合。

1984年 アルバータ州ハイリバー。
コミュニティーが参加したワークショップ4回。
カルガリーの南30マイルにあるこの郊外住宅地の経済的な発展と、町のイメージを探ること。
結果として、町の中心部のアップグレードに対して人々の関心が高まって積極的に参加するようになり、投資を惹き付け、ワークショップの結果は開発計画のガイダンスとなった。

1987年 アルバータ州カルガリー市、イングルウッド。

コミュニティーと学校が参加したワークショップ3回。
商店街と川辺のエリアの再開発計画のためのコミュニティーインプットとコンセプトデザイン。
ワークショップの結果はコミュニティー計画の開発の基盤となった。

「公共機関の建物」

1972年 ノバスコシア州ポート・ホークスベリー。
コ・デザインの最初のワークショップ。
新しいコミュニティースクールの問題。
結果はデザインに取り入れられた。

1974年 BC州カムループ市、カムループ環境研究センター。

サイモンフレーザー大学の環境学科の講師たちと教育課程の学生たちが参加したワークショップ1回。
結果は既存の施設の改装と拡張に取り入れられた。

1975~77年 BC州ビクトリア市、ビクトリア大学環境研究センター。

学生および講師たちと共に学習エクササイズ。

1975年 BC州サレー市、高齢者用住宅。
ワークショップ1回。
活動と各パーツのイメージ。
結果は建築家への指示に取り入れられた。

1975年 BC州バンクーバー市、バンクーバー教育委員会オープンエリア教育。

ワークショップ5回。
オープンエリアの教室がある学校での教育施設に関して、教師たちと生徒たちの好みを調べること。
結果として、教育委員会に報告書が提出された。

1976年 BC州キンバリーアートセンター。
アートコミュニティーが参加したワークショップ2回。
既存のサービスクラブ会館を、グラフィック、彫刻、絵画、陶芸、バレエ、演劇およびファブリックアートのためのアートセンターに改造すること。
結果:アートセンターのためのスケッチデザイン。

1977年 BC州コキットラム市、オールセインツ教会。

ワークショップ3回。
教会のデザインに教会員からのインプット。
結果:コンセプトデザイン

1977年 BC州マウントカリー・インディアン族コミュニティースクール。
ワークショップ5回。
インディアン居住区の教師たちが自分たちの学校をデザインする稀な例。
結果:彼らのアイディアを参考にして学校が建てられた。

1977年 BC州チェハリス、大学合同キリスト教徒親睦会キャンプ。
ワークショップ1回。
建物のレイアウトとコンセプトデザイン。
資金:大学合同キリスト教徒親睦会。
結果:ワークショップの結果に添ったキャンプが作られた。

1981年 アルバータ州カルガリー市、マウントロイヤルカレッジ。

マウントロイヤルカレッジのスタッフと学生、およびSAITの建築学科の学生が参加したワークショップ5回。
より良い教育・学習施設のためのパーツのデザイン。
結果はカレッジの拡張に取り入れられた。

1982年 アルバータ州カルガリー市、ヒルハースト・サニーサイド高齢者施設。

高齢者たちと建築家たちが参加したワークショップ1回。
新しい施設のデザインのためにイメージの好みを探った。
結果は建築家のデザインに取り入れられた。

1983年 アルバータ州カルガリー市、ケンジントン・レストラン。
顧客とスタッフが参加したワークショップ1回。
既存の地下室をデリ・サンドイッチバーに改造する。
結果:ワークショップの絵に基づいてレストランが作られた。

1983年 アルバータ州カルガリー市、ゴールデンエイジ・クラブ。
高齢者が参加したワークショップ1回、およびテレビの電話ワークショップ。
新しい住居のためのパーツのデザイン。
結果:ワークショップの結果を取り入れるためにデザインが修正された。

1984年 アルバータ州カルガリー市、ランジェヴィン・コミュニティー温室。
コミュニティー、学校スタッフおよび生徒たちが参加したワークショップ3回。
教育およびコミュニティー施設としての屋上の温室のための部分のデザインとコンセプト。
結果:アルバータ環境調査委員会とカルガリー教育委員会に報告書が提出された。

1985年 アルバータ州カルガリー市、SAITの評論室。
スタッフと建築学の学生が参加したワークショップ1回。
学校の寮の改装。
結果は改装のデザインと予算に取り入れられた。

1987年 アルバータ州カルガリー市、SAITのキャンパス改善。
SAITSA(生協)ストア。
SAITの建築とマーケティング科の学生が参加したワークショップ1回。
結果:新しい生協の店舗

1986~87年 アルバータ州カルガリー市、ロバート・マククルア合同教会。
教会員と建築学の学生が参加したワークショップ2回。
パーツのデザイン、コンセプトデザインおよびスケッチデザイン。
結果は教会員に認められ、最終的なデザインに取り入れられた。

1979~87年 アルバータ州カルガリー市、SAITキャンパス改善。
建築理論科の学生に毎年エクササイズを行った。

1988年 BC州サーモンアーム、サーモンアームの水辺の開発。

開発者と地元の市民が参加したワークショップ1回。
商業的な開発と自然保護区の間の調和を保つことに重点を置いた。

「教育:教師のトレーニング」
1972年 アルバータ州カルガリー市、「市の顔」プロジェクト。
ワークショップ1回。
都市環境調査プログラム

1972~76年 BC州バンクーバー市、サイモンフレーザー大学教育学部。

ワークショップ5回。
環境教育科サマースクール3週間。

1973年 合衆国ワシントン州ベリングハム。
芸術教師会議。

1977年 合衆国カリフォルニア州パサデナ。

建築された環境について教えることを議題とした教師会議。

1972~87年 学校訪問。

学校を訪問してワークショップを開催。
ケベック州モントリオール市。
ノバスコシア州ハリファックス市。
BC州バンクーバー市、ラットランド、パウエルリバー、アルバーニ、ケロウナ、ビクトリア市、サレー市、ウィリアムズレイク。
サスカチュワン州レジャイナ市。
アルバータ州カルガリー市。

「公園と教育」
芸術、コミュニティースタディー、語学、社会の学習の一環として、子供たちが公園のデザインをするためのワークショップ。

1975年 BC州バーナビー市
1976年 BC州ノースバンクーバー市の遊び場。
1976年 BC州バンクーバー市、グエルフ公園。
1976年 BC州バンクーバー市、キングエドワード公園。
1976年 BC州バンクーバー市、ライリー公園。
1984年 アルバータ州カルガリー市、ライリー公園。
1986年 アルバータ州カルガリー市、ブライアー・ヒル。


1984年 BC州ビクトリア市、ビクトリア大学コウィチャン湖センター。

大学生、建築学科の学生およびスタッフが参加したワークショップ3回。
バンクーバー島のコウィチャン湖の自然の中にある場所に建てる環境センターのデザイン。
結果:すべての参加者がスケッチデザインを認可した。

1985年 BC州ビクトリア市、エルクビーバー湖地域公園。
公園利用者のコミュニティー、大学生、建築学科の学生および公園スタッフが参加したワークショップ3回。
ビクトリア地域の公園で最も利用客の多い(1日千人)エリアの改良のためのデザイン。自然な状態を維持することに重点を置いた。
結果:ビクトリア地域委員会に報告書が提出された。

「会議でのデモンストレーション」
1972年 ノバスコシア州ハリファックス市、カナダコミュニティー計画協会
1974年 BC州ビクトリア市、カナダ王立建築協会
1975年 オンタリオ州キングストン市とオタワ市、デザイン・カナダ
1975年 BC州バンクーバー市、教育施設計画者会議
1976年 BC州バンクーバー市、アメリカ計画者協会
1976年 ペンシルバニア州フィラデルフィア市、アメリカ建築家協会
1976年 アルバータ州エドモントン市、デザイン・カナダ
1976~77年 BC州バンクーバー市、国連居住区会議
1977年 BC州キャンベルリバー、国連居住区会議
1985年 アルバータ州カルガリー市、マッタートギャラリー協会

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# by ammolitering7 | 2013-06-22 08:23 | 「コ・デザインの手法」