このブログサイトでは、イギリス出身でカナダで活躍する建築家スタンレー・キングさんの業績を紹介します。スタンレーさんは、子供も含めた市民の声を丁寧に聞いて視覚化し、それを町づくりに役立てるための手法を開発しました。コ・デザイン(一緒にデザインする)と呼ばれるその手法は、カナダを初めとする北米各地およびイギリスなどの英語圏で多数の実績があり、効果が実証されています。有名な例としては、カナダのバンクーバーにあるフォールスクリーク(グランビルアイランドを含む)やロブソン広場などがあります。
スタンレーさんが普通の建築家として活動していた頃、自宅近くの工事現場で息子さんたちの秘密基地があった遊び場が開発されることになり、ブルドーザーが入って取り壊しが始まりました。それを見て衝撃を受けた息子さんは、お父さんのところに駆け込んで悲痛な訴えをしました。そのときの遊び場はそのまま更地になってしまいましたが、その出来事はスタンレーさんの心に大きな疑問を投げかけました。子供たちにとっては大事な大事な場所だったのに、それがいきなりやってきた「あの人たち」によって壊されてしまう。同じことは大人たちにとってもやはりショックなもので、開発に対する抗議運動などはそれを如実に表すものです。 教育者でもあるスタンレーさんが試行錯誤の中から開発したコ・デザインの手法は、「コ・デザイン - デザイン参加の手法」という著作にまとめられました。私は今この本を翻訳しているところですが、門外漢ですのでよく分からないところも多いため、いずれ専門知識のある方からのご指導を仰ぎたいと思っています。著作権はスタンレーさんにありますが、こちらで日本語で公開する許可を頂いています。転載などご希望の方はその旨事前にご連絡ください。写真やイラストなども含めた英語の原文をご希望の方はお問い合わせください。お約束はできませんが、可能であればお送りします。 若者にサステイナブルな生き方を教えながらコ・デザインの手法を伝えるための努力もなされています。そのためのマニュアルである「ユース・マニュアル」も掲載しているので、あわせてご覧ください。Youth Manual in English 英語のサイトはこちらです。最新版をダウンロードすることができます。ブログ形式なので見づらくて申し訳ありません。右側のカテゴリーから記事に入れます。私が参加したワークショップの様子や、フォールスクリークその他の開発例の写真もあります。(日記ブログからの転載です。)ご感想やご質問などあればお寄せください。スタンレーさんへのご質問も受け付けます。 ......................................................................................... ずいぶん久しぶりに更新しています。少数ながら熱心に見てくださっている方がいらっしゃるようで嬉しく思います。スタンレーさんは90歳近い高齢ながらお元気でいらっしゃり、日本文化にも変わらず強い関心と敬意を持っていらっしゃいます。日本でコ・デザインに関心を持ってくださる方がいることを大変喜んでくださっています。スタンレーさんへのメッセージやご質問などあれば、コメントをお寄せください。私の日記サイトにコメントしてくださったほうが連絡はつきやすいと思います。 #
by ammolitering7
| 2017-12-31 12:05
<center style="text-align: left;">コ・デザインのワークショップそのものについてはもう何度も書いたので詳しいことは省きますが、最初にこうして参加者にいろんなアイディアを出してもらってそれを大きな紙に書き留めます。</center> </div> <div>最初にみんながてんでにアイディアを出すという時間には、一人だけとてもつたない英語で熱心に長々と演説する中国人のおじさんがいました。彼の意見は非常に分かりにくかったのですが、要するに交通に関することらしく、これはやっかいなのが登場したぞ、と思っていたら、そこはやっぱり大御所のスタンレーさんが交通関係のテーマを担当することになったのでした。<br> <div><br> </div> <div>なお、<a href="http://vancouver.ca/home-property-development/heather-street-lands-planning-program.aspx" target="_blank">今回の開発計画の詳細は市役所のサイトで見られます。今後も2年間くらいアップデートされ続ける予定です。</a>それから、<a href="http://en.clc.ca/property/21" target="_blank">こちらは開発会社である「カナダ・ランド・カンパニー」のサイトです。</a> </div> <div> 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 皆様、ずいぶんお久しぶりでございます。長いこと更新していなくてすみません。久しぶりに更新しようとしたらパスワードなどが分からなくなってしまっていて、ちょっと困りました。私はどうもいろんなことに浅く広く首を突っ込む癖があり、都市計画についても中途半端にこうして末席を濁しておりますが、本格的にやっているコ・デザインの皆さんはほんとに頑張っていて、私が関わっていないプロジェクトもたくさんあります。スタンレーさんは来年4月に90歳というお年ながら頑張っておられ、カナダ国内各地に出張もなさっています。でもやっぱりだんだん無理は利かなくなってきているので、これからはお弟子さんたちの頑張りに期待したいところです。 スタンレーさんに何かメッセージがある方は、こちらのサイトだとあまり使わないためかすぐにコメントできなくなってしまうので、私の私の日記サイトのほうにコメントを残してください。
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by ammolitering7
| 2016-10-16 12:09
<center style="text-align: left;">ボランティアの人たちがあれこれと用意をしています。人ごとみたいに言ってますが、私も本来はのんびり写真など撮ってないで一緒に働かなくてはならないのです。</center> </div> <div>かなり徹底した質問用紙ですが、何人もの人が熱心に書き込んでいました。でも、やっぱり20人では足りません。大変だとは思いますが、何とかしてもっともっとたくさんの人に知ってもらう必要があると思います。<br> <div><br> </div> <div>なお、原住民のおじさんはこのあたりの広大な地域に住む3つの部族を代表していました。マスキアム、スコーミッシュ、という二つはよく聞きますが、もう一つ、ツレイル・ウォタース(?)というのは初耳でした。これはノースバンクーバーからディープコーブにかけての地域に住む800人ほどの小さな一族で、スコーミッシュ族と血縁関係がありますが、多くの部族が結束してスコーミッシュ族となったときにツレイル・ウォタース族は独立してやっていくことを決めたという背景があります。代表者のおじさんは「我々は互いの相違を乗り越えてなんたらかんたら」と言ってたので、やっぱりいさかいもあるのでしょう。おじさんは酋長さんたちのメッセージを伝えるために開発のこの最初の場に出てきていて、どう見ても一般カナダ人(と中国人に代表される移民)ばっかり住んでるように見える地域の開発でも必ず原住民との関係が出てくるカナダの難しさを感じました。</div> <div><br> </div> <div>なお、おじさんは「ご心配なく、カジノは作りませんから」と言って笑いを誘ってましたが、カナダのギャンブル産業は原住民がほぼ一手に握っているそうなので、「カジノは作らない」というのもブラックジョークの一種なのでしょうね、たぶん。</div>
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by ammolitering7
| 2016-10-16 12:02
<center style="text-align: left;">さてさて、今日もまた植物園に行きました。年間入場券を買ったので、何としても元を取らねばという思いに突き動かされている、、、というわけではないのですね、実は。もちろんそういう気持ちはあるのですが、何といっても今日は台風。朝はまだ風もなく、雨も降ってなかったとはいうものの、今降るぞ、すぐ降るぞ、と言わんばかりの空模様です。いくら私でもこんな日にわざわざ植物園に行こうとは思わないし、道向かいのスーパーにだって行きたくはありません。でも、今日はどうしても植物園に行かなくてはならない用事があったのです。でも、入り口のところに行ってみたら、、、</center> #
by ammolitering7
| 2016-10-16 12:01
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